6月12日(水)法学部講演会「司法過疎問題、弁護士過疎地における原発事故」を開催いたしました。

法学部教務課 更新日: 2013年06月26日

6月12日(水)福島県いわき市の浜通り法律事務所の渡辺淑彦弁護士と松本三加弁護士をお招きし、 法学部1年生を対象に「司法過疎問題、弁護士過疎地における原発事故」というテーマで講演会を開催いたしました。

講演会はレジュメの質問から始まりました。
そこで学生は渡辺弁護士にグッと引き付けられ、その後も渡辺弁護士と松本弁護士が交互に話すというスタイルで、 最後までしっかりと集中していました。

第一部では、「司法過疎問題」というテーマで、多くの地方で裁判官・検察官・弁護士の不足があり、それによって国民の裁判を受ける 権利や法律の 実効性の確保が不十分になるなどの弊害が生じていることが、多くのデータや事例によって明らかにされるとともに、その弊害をすこしでも是正し ようとするご 自身の活動や弁護士会や地域での積極的な取り組みについても紹介がありました。
また第二部では、「原発事故被害と法律家の役割」というテーマのもとで、講師のお二人が原発問題に取り組まれることになった契機に始まり、原発に依存せざるをえない地域の現状や事故後2年を経た現時点での被害の状況が、それらの地域であるいは移住先で生活する人々の視点から写 真や資料をつかって詳しく説明され、この問題をめぐる法律家の役割や金銭による損害賠償の限界など解決するべき法的課題が提起されました。最後に、チェル ノブイリ原発事故 から27年を経たウクライナの実情も紹介され、改めて原発をめぐる問題の深さが印象に残るご講演でした。

講演会後に松本弁護士がこのようにおっしゃっていました。
「本当に最後まで熱心に聞いてくれていました」
「講演会を通じて女性としての働き方などを伝えることができていれば良いです」

このように今回のテーマだけでなく様々なことをこの講演会で伝えようとしてくださっていたようです。
遠方からお越しいただき、渡辺弁護士、松本弁護士のお二人の先生には本当に感謝申し上げます。

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